Agtウォールギャラリーインタビュー かとうまふみさん

2019年11月15日(金)に発売されるかとうまふみさんの新作絵本「おとうさんのこわいはなし」。なんと、発売前の11月8日(金)~13日(水)に、Agt2階のウォールギャラリーで原画展を行うことが決まりました! スペシャルな原画展に先立ち、作者のかとうまふみさんにお話を伺いました。

かとうまふみさん

 

 

 

 

 

新作絵本は、昭和な父親が登場する「おとうさんのこわいはなし」

まふみさんの新作絵本「おとうさんのこわいはなし」

 

 

 

 

 

 

 

 

声も、顔もこわいおとうさん。でも、そんなおとうさんが話してくれる「こわいはなし」が、3人の子どもたちは実はとっても大好き!

札幌在住の絵本作家・かとうまふみさんの新作絵本「おとうさんのこわいはなし」は、まふみさんの子どもの頃の実体験がベースになっています。登場するのは、普段はムスっとしていて、怒るとげんこつだってとんでくる、「ザ・昭和」なおとうさん。でも、こわい話をするときのおとうさんはなんだか生き生きしていて、子どもたちも大喜びです。

子どもの頃の楽しかった日を描いたデビュー作「ぎょうざのひ」

まふみさんのデビュー作「ぎょうざのひ」

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道教育大学で美術教育を学んだまふみさん、20代前半は現代アートの作品を作っていたそう。「振り返ってみると、当時の作品も子ども時代のことをテーマに作品を作っていましたね。私のすべての創作の原点は、7歳のころの私だったのだと思います」。27歳になる頃、たまたま手にした絵本に衝撃を受け、絵と短い言葉で表現する絵本の世界にすっかり魅了されます。

そして、絵本作家を目指す人たちが通う「あとさき塾」へ入るため、札幌から東京へ。最初はオシャレな絵本を作りたかったというまふみさん。「でも、あとさき塾で指導してくれたフリー編集者の土井章史さんに、『絵本は大人も読むけど、やっぱり子どもが楽しむもの。だから頭で考えない、体で考える!が大事』と言われてガツンときました。それで、子どものときに楽しかったことを描こうと思って『ぎょうざのひ』を描いたんです」。

 

こわい話を「もう1回」と子どもがせがむ理由は…

まふみさんのデビュー作「ぎょうざのひ」を読んだ人であれば、新作「おとうさんのこわいはなし」に登場する家族が、「ぎょうざのひ」と同じであることに気付くはず。「『ぎょうざのひ』では、子どもの頃一番楽しかった日を描きました。今回も楽しかった話ですが、楽しいだけじゃないものも含めて描きたかった」とまふみさん。

こわい話を「もう1回」とせがむところからは、子どもがワクワクしている感じが伝わってきます。まふみさん自身も、「『こわい話をして!』と子どもが言うのは、安心して戻れる場所があるからなんですよね」と話します。安心して戻れる場所というのは、遊んでくれるおとうさんであり、家庭のこと。最後の数ページで、「ぎょうざのひ」とは違う角度から家族の姿や温かさを描いているのだと感じさせられます。

 

制作秘話が聴けるトーク会や指人形のワークショップを実施

「おとうさんのこわいはなし」は、3兄弟が子どもの頃の絵はベニヤ板、お父さんのこわい話のシーンは和紙、現在のシーンは白い紙と、3種類のベースを使って描き分けられています。ベニヤ板を用いた理由を、「木目があり、色が少し沈む感じがどこか懐かしい雰囲気になるので使いました」とまふみさん。原画展ではそのベニヤ板に直接描かれた絵も見ることができます。実は「ぎょうざのひ」もベニヤ板に描かれています!

今回の原画展は、絵本の発売前に行われるという特別企画。絵本の先行販売も行いますが、11月9日(土)には担当編集者である岩崎書店の堀内日出登巳さんをお招きして、まふみさんとのトーク会も実施します! ベニヤ板の話はもちろん、制作秘話などが聴けるチャンスです。ちなみに、まふみさんいわく「堀内さんは格闘技系出版社を経て絵本編集者になったという面白い経歴の持ち主。とっても楽しい方です」とのこと。これまた気になりますね。トーク会の詳細はこちらから

新作絵本のトーク会、楽しみですね!

 

 

 

 

 

また、原画展を記念し、10日(日)には、まふみさんのライフワークでもある指人形作りのワークショップを行います。「おとうさんのこわいはなし」がまふみさんの幼い頃の思い出がベースになっている話なので、今回は思い出の布や生地、リボンやボタンなどを持参していただき、それらを使って指人形を作ります。ついつい大人も夢中になって作ってしまうという指人形。今回は、親子の部と大人の部に分けて実施します。詳細はこちらから

まふみさんと一緒に指人形作りができるワークショップもあります!

 

 

 

 

 

 

 

<取材・文/中村昭子>