おしえて!かねごん先生 第11回「7号食のあとの食事って?」

Agtスタッフで、管理栄養士でもある“かねごん”先生に、体と栄養のことについて教えてもらうコーナー。今回は、何度か登場している「7号食」のそのあとの食事について聞きました。
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編集部/第8回で、7号食の良さをいろいろ教えてもらいました。そして、実際に10日間の体験をしてみた方も多いようですが、7号食には「回復食」というのがあると聞きました。「7号食」のおさらいも含めて、「回復食」について今日は教えてもらえますか?

かねごん/はい。玄米食だけの7号食は、7番目の食事方法という意味です。8号食が断食、6号食は味噌汁と玄米、5号食はそれにおかずが一つ、4号食は二つとなります。

編集部/確か3号食はおかずがさらに増えて三つ、2号食と1号食は好きなものを好きなだけ食べるって感じでしたよね。

かねごん/そうですね。3号食は、ご飯よりもおかずの量が多くなり、食べすぎに繋がってしまいます。2号食、1号食を毎日続けていると、心身に不調をきたしてしまいます。

編集部/理想的な食事というのは?

かねごん/病気を防ぎ、健康を維持するには4号食までが理想です。おかずがご飯の量をオーバーしないように食べることがポイントです。10日間の7号食が終了したら、少しずつ6号食、5号食、4号食と戻していくのが大事です。

編集部/7号食を10日間やって終わり!というわけではないのですね。

かねごん/はい、そういうことです。7号食を10日間終えたあとは、神経がとても敏感になっています。味覚や嗅覚も鋭くなっています。そこにいきなり、脂っこいものや動物性のものを体に取り入れてしまうと、お腹をくだすことも…。10日間で血がきれいになり、腸も整ったことで、体に不必要なものはすぐに排出しようとしてしまうのです。

編集部/なるほど。神経が敏感にということですが、確かに7号食を10日間終えた方たちの感想を聞くと、「頭の中がクリアになった」「スッキリした」とか聞きますね。

 

かねごん/神経が研ぎ澄まされるので、判断力がつくと思います。普段、ストレスなどで暴食をしていたり、甘いものを食べていた方の中には、7号食を実践したあとに甘いものを摂取すると、甘すぎて食べたり飲んだりできなくなる方もいます。本当に必要な食事量を自分で判断できるようになるので、4号食くらいの食事で十分満足でき、間食が減ったという方もいます。7号食の実践前と実践後の体の変化を比較すると、本当によく分かると思います。前にもお話したと思いますが、7号食の効果というのは、「食べる効果」は3割、「食べない効果」が7割といわれています。7号食を終え、体質の改善を実感できると、心身の不調は「余計なものを食べすぎていること」が原因だと分かります。

編集部/なるほど。そういうことなのですね。では、回復食というのを具体的に教えてください。

かねごん/7号食の10日間を終えて、11日目から13日目は、玄米1合に十五穀米大さじ1を入れたもの、具なしの味噌汁。出汁は、動物性のものを使用せず、干しシイタケや昆布を使ってください。14日目から16日目は、同じく玄米1合に十五穀米大さじ1。味噌汁は具を入れてOKです。出汁は動物性のものは使わないでください。ここまでが回復食になります。

ちなみに、おすすめの簡単だしは、1ℓの水に昆布10g、切干大根ふたつまみ、干しシイタケの中サイズ2枚を入れたもの。冷たいお茶をいれておくようなボトル容器に材料を入れて、ひと晩置いておくだけでいいので簡単で便利です。冷蔵庫に入れておけばOKです。

編集部/10日間が終わったら、つい「やったー!」とドカ食いしてしまいそうですが、きちんと回復食までやれば、そんな反動もなく、しっかりとした効果を実感できそうですね。

かねごん/そうですね。回復食まできちんとやれると本当にいいと思います。ちなみに、歯の割合と役割って知っていますか?

編集部/歯ですか?

かねごん/永久歯って親しらずを入れると32本あるのですが、大きく分けて3種類になります。20本ある臼歯は、割合でいうと62.5%。この歯は、穀物などをかみ砕いたり、すり潰したりするものです。前歯の切歯は8本で、全体の25%。これは野菜の繊維をかみ切ったりする歯です。そして、犬歯は4本で、12.5%。動物性の肉を引きちぎって食べるための歯です。この歯の割合が、体に必要な食べ物のエネルギーの割合といわれています。

編集部/つまり、臼歯が多いということは、穀物などを多く摂取したほうがいいという考えですよね?

 

かねごん/そういうことです。歯の割合でいくと、全体の半分も摂取する必要がないおかずが多いということは、おのずと塩分や脂質が増えます。本当に必要なエネルギーは玄米や穀物。中でもやはり玄米が大切です。胚芽や食物繊維がエネルギーになり、繊維が善玉菌のエサになり、腸内環境も整えてくれます。ですから、7号食のあと、回復食のあとも、玄米や雑穀入りのご飯を食べることをおすすめします。Agtで扱っている玄米「DXあすなろ米」や、オリジナルのブレンド米「あぁう米」を基本食に取り入れるのもおすすめですよ。

編集部/ありがとうございました。7号食はやって終わりではなく、そこからが本当の意味での正しい食生活の始まりなのですね。

 

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