「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第3話
七号食の体験

七号食を、体験したことがあります。
本来は十日間行うものだと聞いていました。
ただ、友人との食事の予定があり、今回はお試しのつもりで、三日間だけ。
販売スタッフの大田さんに声をかけてもらい、深く考えず、軽い気持ちで始めました。
初日は、ほんの少しだけしんどかったです。
二時間ほどで頭痛とだるさが出てきて、「これは続くのかな」と少し不安になりました。
体が変わる途中に起きる反応なのかもしれませんが、その日は早めに寝むことにしました。
翌朝、目が覚めてみると、驚くほどすっきりしていました。
重さが抜けた、という表現が近いかもしれません。胃腸の調子がいい。
それは想像していた通りでした。でも、驚いたのはそこからでした。
仕事でコーヒーをテイスティングしたとき、いつもと少し違う感覚がありました。
良いものと、そうでないものの差が、自然に入ってくる。
特にフレーバーや酸の質が、前よりもごくごく自然に、素直に感じられた気がします。
自分の感覚が鋭くなった、というより、余計なものが引いた。そんな印象でした。
たった三日間です。それでも、体だけでなく、判断の輪郭まで静かに整ったように感じました。
体が、そうしたがっている。そんな気がしたんです。
気づいたら、自宅のお米は白米ではなく、玄米になっていました。
特別な理由があったわけでもありません。ただ、自然に、そうなっていました。
何かを勧めたいわけでも、結論を出したいわけでもありません。
ただ、自分の感覚に、少し耳を傾けてもいいのかもしれない。
そんなふうに思えたことが、今回は十分でした。
(文と写真:横井 力)
☆ 七号食...短期間で体質改善が期待できる半断食食事法。十日間の食事を玄米のみで過ごす。
☆ 次回は2/16(月)の投稿です。

