「コーヒー」と生きる〜そして、一杯の向こう側〜第4話

立ち止まったから、見えたもの

 

〇〇が悪い。
〇〇があったから、こうなった。

 

そうやって、誰かのせいにしたくなる時期がありました。
物事のせいにして、現実から少し距離を置きたくなることも。

 

当時は、それで精一杯だったんだと思います。
原因を探しているうちは、前に進んでいるようで、実は同じ場所をぐるぐる回っていました。

 

あるとき、無理に答えを出すのをやめました。
立ち止まって、いま起きていることを、そのまま受け入れてみようと。

 

すぐに何かが変わったわけではありません。
でも、不思議と、少しずつ入ってくるものがありました。
言葉だったり、人だったり、それまで見えていなかった選択肢だったり。

 

あとになって振り返ると、あの遠回りの時間がなければ、今の自分はここに立っていなかった。
そう感じる場面が、いくつもあります。

 

そこを通らなければ、見えない景色がある。
そう知れただけで、心が少し解放されて、先が前より明るく見えた気がしています。

 

ピンチこそ、最大のチャンスだったのかもしれません。

 

(文と写真:横井 力)

 

☆ 次回は2/20(金)の投稿です。