おしえて!かねごん先生 特別編「7号食実践座談会」

Agtスタッフで、管理栄養士でもある“かねごん”先生に、体と栄養のことについて教えてもらうコーナー「おしえて!かねごん先生」。前回、玄米を使った10日間の半断食「7号食」について教えてもらいましたが、今回はいつもと趣向を変え、特別編ということで、実際に「7号食」を実践した塚本恭子さん、浅原育代さん、かねごん先生の座談会の様子をお届けします。いつもイラストのかねごん先生ですが、今回は初めて「生かねごん先生」が写真で登場します!

 

左から、かねごん先生、塚本さん、浅原さん

 

かねごん/今日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずはそれぞれ7号食をはじめるきっかけなどを教えてください。

塚本さん/実は10年くらい前から、年に1回は実践していました。3年くらい空いた時期も実はありましたが、2年前からまた始めました。理想は、1年に2回できればと思うのですが…。

かねごん/10年も前から! 私より7号食の大先輩ですね(笑)。10年前に始めるきっかけは何だったのですか?

塚本さん/腰痛持ちで、さらにいつも疲れていて、そんなときに、トミタ式7号食を考案した冨田哲秀さんの講座に出ないかと声をかけていただいたのが最初でした。自分の体調も含め、家族のアレルギーや大切な友人が大病をした経験などから、食事と健康について考えるきっかけにもなりました。

浅原さん/私は塚本さんに教えてもらって、去年1回、今年に入ってから1回実践しました。ダイエットに興味があって始めました。

塚本さん/私も初めて7号食にチャレンジしたときは、産後のダイエット目的でした!

かねごん/お2人ともダイエットできましたか?

浅原さん/お腹周りがすっきりして、毎朝服を着るのが楽しくなりました。

塚本さん/私も体重は落ちましたね。

かねごん/10日間の7号食中、食べるものが限られていてきつくなかったですか?

浅原さん/初めてやったときは、玄米のみで正直きつかったです。2回目は、玄米甘酒や玄米クラッカーなど、7号食中に食べてもいいものがいろいろあると知り、楽しくできました。塚本さんから教えてもらった、玄米甘酒にゴマを加えたものがピーナッツバターのような味でとっても美味しくて、玄米餅にこれをつけて食べるのが最高でした!(笑)

塚本さん/自分の中で、2日目か3日目が挫折ポイントというのが長年やっていて分かってきました(笑)。ここを乗り越えれば、だいたいいけます。あとは、毎回頭痛がひどくなります。視野が狭くなって、前頭葉辺りが痛くなるのですが、7号食を終えると必ず視野が広がって、スッキリするということが分かっているので、なんとか乗り越えられます。朝から玄米甘酒を多めに摂取するようになってからはだいぶ頭痛も減りました。

かねごん/7号食をやったことで、体の変化はほかにありましたか?

浅原さん/便秘気味だったのですが、4日目くらいから便通が良くなりました。大人になってこんなにお腹がすっきりしたのは初めてかもというくらいすっきりです(笑)。眠いとかだるいというのは初日からあって、後半には頭痛も少しありました。あとは、匂い!

かねごん/匂いですか?

浅原さん/はい。自分が匂わなくなったというか、朝起きたときの自分の口臭や頭皮の脂っぽい匂いがしなくなりました。でも、その反面、他人の匂いに対して敏感になりました。

かねごん/7号食は体中のデトックスをするので、これまで動物性食品や砂糖、カフェイン、小麦、添加物などを大量に摂取してきた方は、最初のうち頭痛がしたり、眠くなったり、だるくなったりするといわれています。デトックスが終わると、どんどん神経が研ぎ澄まされてきて、感覚が鋭くなってクリアな感じになっていきます。

塚本さん/そうなんですよね。10日間終わったあと、パァーっと視野が広がるのはまさにそんな感じです。7号食をやり始めたころ、頭痛と眠気とだるさに襲われても無理して動いていました。そのときは休む勇気がなくて…。でも、7号食を続けていると、神経が研ぎ澄まされるためか、自分の体の声を聞くようになり、自分自身と向き合うようになって、休むときはきちんと休めるようになりました。冨田先生が「人生が変わる」と話していたことが、今ならよく分かります。

浅原さん/2回目の7号食中に、前向きに、いいほうに物事を考えられるようになりました。私が変わったからか、家族にも変化があった気がします。

かねごん/7号食をやっていると、意識が自分自身に向くんですよね。だから、7号食はただのダイエットではないのです。ちなみに、お2人は家族の食事はどうされていたのですか?

塚本さん/カレー、豚汁、グラタン、揚げ物など、10日間分のメインメニューを決めて、作り置きなどをしてやりくりしています。最近は家族も理解してくれているので問題なくやれます。

浅原さん/味見ができないので、某料理サイトのレシピの分量、手順をその通りに作ったら、家族からは料理上手になっている!と絶賛され、逆に喜ばれました(笑)。ちょうど、7号食中に子どもの誕生日があって、みんなとは別メニューですが、玄米ご飯を食べながらお祝いに参加しましたよ(笑)。

かねごん/7号食中は、歩くことや運動も大切といわれています。運動はどうでしたか?

塚本さん/歩くことは意識しますね。河川敷をずっと歩いたり、冬場は足元がよくないので、地下歩行空間を40分歩いたりします。

浅原さん/運動がもともと好きで、週2回筋トレをし、毎日ランニングマシーンで30分走ったりしているので、運動面はまったく問題ありませんでした。

塚本さん/7号食をやると、腰痛が軽くなるんですよね。7号食中に整体に行くと、先生からも骨がよく動くと言われます。

かねごん/腰痛は体の軸のズレ、血行不良が原因と言われています。肉や砂糖は筋肉を硬くしてしまう傾向があるのですが、玄米だけの7号食をやると血流やリンパの流れが良くなり、しっかり歩くことでさらに血行が良くなるので、筋肉が柔らかくなるのだと思います。骨のまわりの筋肉が柔らかくなると、骨も動きやすくなるので、骨がよく動くとおっしゃるのでしょうね。

塚本さん/あと、7号食を始めた10年前は平熱が35度台だったのですが、7号食を続けていくうちに36度台に。このコロナ禍で、よくお店などで検温をするようになって分かったのですが、最近は36.7度が平熱に。この温度は、以前の私なら平熱とは言えませんでした。10年かけてここまできた気がします。

かねごん/これからもまた7号食を続けてみたいと思いますか?

塚本さん/季節の変わり目にやりたいですね。理想は年2回! 年1回は必ずやります!

浅原さん/私も季節の変わり目にできたらいいなと思います。次はゴールデンウィーク辺りにやりたいですね。元々、ジャンクなものが大好きで、とりあえずご飯の時間になったら食べるという生活パターンでしたが、7号食を体験して、食に対しての考え方も変わりました。本当にお腹が空いたときに、食べたいものを食べよう、自分のための食事をしようと思えるようになりました。自分に手をかけてあげられるようになった気がします。

塚本さん/そうそう。自分を大切にできるようになります。コンビニにも寄らなくなるし、普段使う調味料とかもイイものを使おうとなるし、結果としてお金の使い方も変わっていきました。

かねごん/お2人とも実践するたびに変化が見られて良かったです。7号食は、体も心も断捨離できて良いなと私も思っています。人間は、1日の6割近くの時間、食べ物のことを考えているそうなのですが、7号食をやると食べるものが決まっているので、その割合が減って、他のことをじっくり考える時間が増える気がします。今日は、お2人のお話が聞けて嬉しかったです。どうもありがとうございました。

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いつもと異なるスペシャルバージョンのかねごん先生はいかがでしたか?
7号食、気になる!という方は、前回のかねごん先生で詳しく紹介していますのでチェックを。
また、7号食はじめてみたい!という方は、Agtの店頭に直接お越しいただくか、オンラインショップをご利用ください。