Vol.4 体の中に不自然なゴミを抱えていませんか?

食養学のBL研究所所長・冨田哲秀氏が提唱する「食養」について紹介していますが、4回目は、食事から見えてくる病気の理由と排泄の話です。

体が教えてくれる「有難い」サイン

 

 

 

 

自分の最適体重を知っていますか? 女性は15歳から18歳、男性は20歳のときの体重を思い出し、現在の体重から引き算してください。もし、8 kg以上オーバーであれば、危険水域に入っています。危険水域とは、浄化作用が生じる水域に入ったという意味です。体の中に、「不必要なゴミ」が溜まっていますので、生命反応として、それらを排泄する働きが起きます。その排泄の不快感というものが、さまざまな症状となって現れ、人はそれを病気と言います。ですから、病気はありがたい心身の浄化作用ということになります。「難が有る」、すなわち「有難い」というわけです。人は病気になったとき、それが運悪く偶然なってしまったと思いがちですが、それは正しくありません。あらゆる症状のすべては、自分自身の考え方や生活習慣から生じたものなのです。自然である心身は、長年の歪みを取り除こうとします。つまり排泄です。排泄のときには苦しみが伴います。何日も便秘が続いている人が、排泄時に脂汗を流す苦しみと同質なのです。症状を甘受し、同時に食毒を溜めないような食習慣を実行することです。「有難い」とは在り得ない話という意味もあります。不快な症状というのは体が上手に反応して、治らない病気にならないための働きなのです。奇跡的な在り得ないことを身体はしてくれているのです。まさに「有難い」ことですね。

 

体の捨てにくい不自然なゴミとは?

 

 

 

 

若い頃の体重から今の体重を引き算したその差は何だと思いますか。脂肪と言っている人はまだまだ甘いです。事実は脂肪ですが、真実は違うのです。現象で表れていることを事実と言い、その事実を作り出している本質的なものを真実と言います。そして、真実は表に出ず、事実しか表に出ません。18歳の頃より増えた体重の真実は「ゴミ」なのです。先ほど「不必要なゴミ」と称しましたが、動物性たんぱく質にしろ、脂肪にしろ、体の中に一旦入ると、これらはなかなか捨てにくいゴミになるのです。例えば、「110キロ太っちゃった」と言う人がいたとしましょう。ゴミ袋に1キロずつの生ゴミをずらずらと10個並べると考えてみてください。それを体のあちこちに入れていった結果が110キロなのです。これでは、頭痛や腰痛がおきたり、体がだるかったり、いろいろな不定愁訴が起きて当たり前です。Vol.2の最後で一食のイメージを紹介しましたが、ご飯よりおかずが多い食事というのは、こういうゴミを作っていく食事であり、捨てにくいゴミになるのです。一方、お米や穀物を食べるとどうなるか。穀物というのは体で燃やされ、代謝された後、やはりゴミができますが、どんなゴミかといえば、それは水と二酸化炭素です。これらはクリーンなゴミなので、汗やおしっこ、呼吸などですぐ捨てられ、非常に楽に排泄できます。だから、このクリーンなエネルギーのものを多く食べるということに意味があるのです。クリーンなエネルギーを少なくして、捨てにくいゴミを沢山食べると、これが体の中でいろいろな良くない状況を起こしていくのです。

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