秋のはじまり、夏の疲れを「食」でしっかりケアしましょう
9月になりました。先日までの猛暑が嘘のように、MOKUのある札幌は一気に気温が下がり、すっかり秋の空気です。30度以上あった気温が、一気に20度近くまでになると、さすがに体の調子がイマイチ…という人も多いのではないでしょうか。
今回のテーマは、「夏の疲れを食からケア」です。昔から日本人は、旬の食べ物を大事にしてきました。旬のものは、美味しいのはもちろん、安価で手に入る上に栄養価が高く、その時期に体が必要とする栄養素を取ることができる優れもの。旬の味覚を取り入れることで、健康的に暮らせると私たちの先祖がすでに知っていたと考えると、これはスゴイことですよね。さて、近年は夏の疲れをひきずってしまい、元気が出ない、食欲がないという人も増えているそう。逆に「秋バテ」なんていう言葉も生まれています。胃腸を整え、身体を元気にする働きのあるものや、夏の疲労をカバーしつつ、次の冬へ備えて栄養をしっかりキープできる秋の食材とその効果を紹介します。
<魚介類>
水温が低くなるので、身に脂がのり、美味しくなるといわれている秋の魚たち。その代表格がサンマです。動脈硬化など生活習慣病予防にも役立つEPAやDHAが多く含まれ、たんぱく質、ビタミンB12、カルシウム、鉄分など栄養バランスも優れています。血の巡りもよくするので、食欲がないときや貧血気味のときにもぜひ食したい魚です。秋にとれる秋サバも同様に、EPAやDHAが豊富。サケは、良質のたんぱく質やビタミン類を含むほか、ビタミンEの約1000倍という強い抗酸化力を持つ赤い色素のアスタキサンチンがあるので、美肌やエイジングケアにもいいですね。
<イモ類>
サツマイモは胃腸を整え、身体を元気にする働きがあります。疲れているときのおやつは焼き芋や干し芋を。食物繊維が豊富なので、胃腸の働きがよくなります。ふかしたサツマイモをペーストにして、炒めたタマネギや牛乳・豆乳を加えてポタージュにするのもいいですね。サツマイモとジャガイモは、ビタミンCが豊富で、風邪をひきにくくしてくれます。また、身体に潤いも与えてくれる山イモは、すりおろしてとろろにするなど、生で食べるのもおすすめです。
<根菜類>
食物繊維が豊富で、身体を温めるといわれる根菜類。エネルギー源となる糖質のほか、ミネラルやビタミンが多く、加熱すると甘みが増します。ニンジンは、肌や粘膜、免疫機能を正常に保つ働きがあり、風邪予防、肌荒れや眼精疲労に効果的。油と一緒に調理すると体内に吸収しやすいので、炒め物がおすすめです。秋が深まったころから出回るゴボウは、食物繊維、オリゴ糖、ポリフェノールなどが豊富。皮にポリフェノールが豊富なので、できるだけ皮を残して調理したいですね。
<果物類>
疲労回復効果が一番期待できるのがブドウ。糖類の中で、一番体内に吸収しやすくエネルギーになるブドウ糖が豊富です。酸化作用のあるポリフェノールが皮に多く含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめ。また、水分が豊富なので体も潤してくれます。梨には、クエン酸やリンゴ酸が多く、こちらも疲労回復におすすめ。ビタミンCがみかんより多い柿も風邪予防にいいですね。
<その他>
秋といえば、欠かせないのがキノコ。食物繊維やビタミンが豊富で、低カロリーな食材です。夏に収穫し、出荷する秋から冬にかけて糖度が増すカボチャは、カリウム、カロテン、ビタミンCが豊富。身体を温め、胃腸の消化吸収も促します。また、カロテンには皮膚や粘膜を丈夫にして免疫機能を高める効果もあります。昔から「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」といわれているのも納得。先人の知恵というのは素晴らしいですね。
夏の疲れを癒やし、冬に向けてパワーチャージをする秋。ここで紹介した秋の食材をぜひ日々の食事に取り入れてみてください。
MOKUが運営するAgtでは、これらの秋の食材をふんだんに用いた限定メニューも用意しています。ぜひそちらもチェックしてみてください。